院内の”派閥”にご注意下さい。
こんにちは!
カラダミライラボの斉藤です。
治療院がある程度の規模になりスタッフが増えてくると、
スタッフ間の「仲が良い・悪い」といった
人間関係の問題が起きやすくなります。
人間なのでウマが合う合わないは
仕方ない部分もありますが、
それを完全に放置していると気付いたときには
仲良しグループや派閥になっていることがあります。
仲良しグループや派閥というのは基本的に排他的な性質があり、
経営者として上手にコントロールする必要があります。
そこで本日は、
「スタッフ間の関係をコントロールする方法」
についてお伝えしてまいります。
それでは早速、本題に入ります。
派閥がこじれた場合の最悪なパターン
まず、派閥を放置して、
こじれた場合に起こりうる
最悪なパターンからご紹介します。
元々はただの
「仲良しグループ」だったとしても…
グループ内の人達の性格や環境によっては
いつの間にか関係性が悪い方向に強固となって、
院全体に大きな影響を及ぼす「派閥」になる可能性があります。
例えば…
✅ベテランスタッフと新人スタッフ、
施術スタッフと受付スタッフなど…
グループが分かれてしまって
折り合いが悪くなる
✅グループごとに仕事の
進め方やルールが違ったり、
独自ルールを勝手に作る
✅仕事上の大切な連絡事項を
わざと共有しないなどの
嫌がらせが始まる
✅忙しいスタッフがいても、
仲良しグループの以外の
スタッフは助けない
✅いじめが発生したり、
精神的に追い詰められる
スタッフが現れる
✅グループ数人がまとめて退職を申し出る
(↑これが最悪のパターン)
いかがでしょうか。
このようになると、もう取り返しがつきません。
更に、現状に不満をもったグループが数人で一気に退職なんて事態になると、
新しいスタッフを採用して
一人前に育つまで治療院の運営もままなりません。
もちろん、仲良しグループが全て悪という訳ではありません。
本人たちが特に排他的でもなく
良識さえあれば、こんな事態にはなりませんね。
どちらかと言えば、仲良しグループがあっても
特に問題の発生しない治療院が多いと思います。
しかし、
仲良しグループや派閥によって
問題が発生する治療院が存在することも事実です。
なので次は、問題が発生しやすい
治療院の共通点についてお話ししたいと思います。
派閥が発生しやすい環境
派閥や人間関係でスタッフ間の
トラブルが起こりやすい職場には、次のような特徴があります。
✅勤務している時間帯や、
業務内容(施術・受付)によって
スタッフ間の交流や異動がない
✅スタッフ教育が不十分なため
院内のオペレーションに関して
意思共有が出来ておらず、
同じ作業でも複数のやり方がある
✅スタッフ全員が目指す
「共通目的」「数値目標」などがない
✅スタッフの気付きや意見を
吸い上げたり共有する場がない
このような状況が放置されている
治療院さんは要注意です。
さらに、分院展開をしているなど
規模が大きい院では
このリスクが高くなります。
院内にネガティブな派閥を作らないためにやるべきこと
派閥やグループによる弊害を起こさないためにやるべきことは、
上記の「派閥が発生しやすい環境」を作り出さないことに尽きます。
そのためにすべきことは…
✅シフトや職種でのスタッフ交流を行う
✅異動できる職種は、分院間も
横断してスタッフ異動を行う
✅普段からスタッフ全員で
目標を共有化する
✅院内でのスタッフ教育の徹底と、
仕事の仕方のルール統一
✅意見や改善案を吸い上げる場を
定期的に設ける
こういったことを普段から行うことです。
院長のリーダーシップが不足したり、
スタッフが放任されていたりすると
自由な環境になり派閥が発生しやすくなるのです。
院内の作業ルールの徹底、数値目標の共有化など…
院内教育や情報共有の
レベルが上がればあまり問題は起こりません。
人は、特定の人との共感が強まり過ぎると、
無意識に「共通の敵」を作ってしまいがちです。
だからこそ、普段からスタッフの意見や改善案を
吸い上げる機会を設けることが大切ですし、
可能な限りスタッフ交流や異動を行うことが望ましいのです。
「うちの院には関係ない」
頭ごなしにそう思わず、
✅派閥が発生する芽がないか
✅発生しやすい環境にないか
せめてこの2点だけでもあなたの治療院内を
チェックしてみてはいかがでしょうか。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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