スタッフが離れていく院長の共通点

こんにちは!
カラダミライラボの斉藤です。

さて本日は、

「スタッフが離れていく院長の共通点」
 
という内容でお伝え致します。

突然ですが…先生はスタッフの給与を
どのように考えていますか?

おそらく、

『スタッフの給与=人件費』

つまり”出費”だと考えているのではないでしょうか。

僕も以前はこの考えを持ち、
いかに人件費を削減するか考えていました。

しかし、不思議な話ですが

人件費を増やしていくと利益が上がっていくのです。

にわかには
信じられないかもしれませんが、これは事実です。

ですので、まず院長先生は
この人件費についての捉え方の違いを知る必要があります。

これを知ることで先生の院の経営そのものが
ガラッと変わり売上が上がります。

治療院業界では昔から師弟関係を重んじる文化があり、
弟子の給与が師匠より低いのは当たり前だと言われています。

「技術を教えてもらって、かつ経験も積めるのだから
 教えてるこっちがお金を貰いたいくらいだ!」

と考えている先生も未だに多いのではないでしょうか。

もちろん、この考え方は間違ってはいないと思います。

多くの先生の理想は、意欲の高いスタッフが毎日やる気マンマンで

「無給でいいので働かせてください!」

と申し出てくれる状態だと思います。

少ない給与でも決してめげずに毎日遅くまで働いてくれるスタッフ…

雇用する側としては、このようなスタッフは
まさに理想ではないでしょうか。

僕も本気でそんな理想を追い求めていた時期がありました。

なぜ、そう考えてしまうのか…
その原因は治療院業界の“ある常識”にあります。

「新人の頃は怒鳴られて当たり前」

「技術は教わるのではなく見て盗むもの」

「技術の練習は時間外でしろ」

「給与は簡単に上がるものではない」

多くの先生の脳裏には、新人の頃のこんな常識が刷り込まれています。

なので、無意識にその常識をスタッフにも押し付けてしまい、

スタッフのやる気や業務態度、成長しない姿に悩むようになってしまうのです。

スタッフも頭ごなしに知らぬ常識を押しつけられるので
ストレスやうっぷんが溜まり、ついには辞めてしまいます。

この古い文化があるから、治療院業界は離職率が
かなり高い業界となってしまっているのです。

高い離職率の原因を一文にまとめますと…

労働条件や給与、経営側の管理力の不足です

どうしても治療院業界は

「こういうもの!」
「これでいい!」

このような型に頼っており、今の現状に違和感を
持たない先生が多いです。

しかし、よーく考えてください。

スタッフ(人材)は大切な経営資源です。

スタッフ1人の力で売上は大きく変わります。

『売上を左右するスタッフ』

つまり、戦力になるスタッフというのは、
経験があり院のために頑張れるスタッフのことです。

経験を積むには長く勤めてもらう必要があります。

しかし、

戦力になるスタッフが育てば
売上げが上がるのになかなかその環境を作れない。

これが現状なんです。

ではここで、視点を変えてスタッフの立場で
治療院の経営を見てみましょう。

スタッフが望むこととはいったいなんでしょうか。

それは、

・スキル(施術技術、経験)

・給与

・自由な時間

この3つが代表的です。

技術を学びたいスタッフもいますし、
経験を積みたいという想いのスタッフもいます。

しかし、3つのなかでも一番多いスタッフの望みは
『もっと稼ぎたい』というところにあります。

給与がないと生活できないのでより高い給与を求めます。

さらには、ある程度の自由な時間や休みを
望んでいるのです。

これがスタッフの”本音”です。

しかし、管理がうまくいっていない先生は
このように考えてしまいます。

「辞めるならさっさと辞めていい」

「また新しいスタッフを採用すればいい」

「もっと優秀な人材を探すから」

既にスタッフを抱える先生ならご存知かと思いますが、
最初から優秀なスタッフは滅多に入ってきません。

だからこそ悩むのです。

スタッフが辞めた場合のデメリットを上げると、

・スタッフについていた患者さんが離れる

・売上が下がる

・院長や他のスタッフにしわ寄せがきて忙しくなる

・院の雰囲気が悪くなる

これだけではありません…

・新しいスタッフの採用に新たにコストがかかる
お金だけじゃなくてそこに費やす先生の『意識』や『時間』も
見逃しがちですが重要な経営資源です。

・新しいスタッフの育成にまたまたコストがかかる
新人スタッフがデビューするまでの期間がそのままコストになります。

また、ゼロから教える側の『時間』『意識』もコストです。

これを採用・育成コストといいます。

実際にお金は減っていませんが大きな経営資源が損失します。

この2つを見落としている先生が本当に多いです。

 

採用コストと育成コストを考えると一般の水準まで給与をあげて、
スタッフが働きやすい環境を作り
育成するという考え方を今すぐに持つべきです。

いかがでしょうか。

ぜひ、先生も自分の院の状況を頭の中にイメージしてみて、参考にしてみてください。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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斉藤隆太

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