「人の動かし方」
こんにちは!
カラダミライラボの斉藤です。
本日は、
「人の動かし方」についてお伝えいたします。
スタッフを抱える先生なら、
一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか?
「なぜ、言ってる通りに出来ないんだ!」
「なぜ、自発的に動かないんだろう…」
「この間やったばかりなのに、なんでもう忘れてるの!?」
「お前やる気ないわけ?」
内容の差こそあれ、この手のことは多々ありますよね。。
その都度、先生をイラつかせることになります。
1つ1つは小さなことでも、日々積み重ねると大きくなりますから、
このまま放っておいて良い事ではありません。
何かしら手を打つべきです。
では、どうしたら良いのでしょうか?
「もっと厳しく言えばいいのか…?」
「もっと細かくチェック(監督)しないといけないのか…?」
いいえ、残念ながら
どれも答えは「NO」です。
というより、
少し見方を変える必要があります。
今回はもう少し根本的なことから考えてみたいと思います。
【『動かない』にはワケがある】
こっちは必死で話しているつもりなのに、なぜかスタッフが動いてくれない。。
同じ熱量にならない。スタッフと温度差を感じる。
僕もこう感じる時期がだいぶ長くありました。
こういう場合、何が原因か本当に分からないんですよね。
原因が分からないから、的確な対処ができません。
そういう時こそ、
「そもそも人はなぜ動かないのか」
という視点から考えてみる必要があります。
人が自発的・能動的に動かないのには、いくつか原因が考えられます。
その理由は人によっても様々ですが、その多くはいくつかのパターンに当てはまります。
あくまで僕自身の経験上ですが、それぞれの「原因と対策」をご紹介してまいりますね。
【原因1:知らない、当事者意識を持てない】
例えば、治療院の中の接客レベルに問題があり、患者さんからのクレームもある。
↓
しかし、当のスタッフにとっては
それが日常であり慣れもあって、それほど問題には感じていない。
このように、“実際には問題があるのに
本人はそれを感じない(知らない)”という場合、
結果として、問題意識・当事者意識を持てなくなってしまいます。
当事者意識はスタッフにとってとても大切で、
これがない仕事は一気に「やらされ感」が強くなります。
「やらされている仕事」は、どうしても積極的に行えません。
では、どうすればスタッフに当事者意識を持たせることができるのでしょうか?
それには【2つのステップ】があります。
■ステップ1 ⇒”問題意識”を持たせる
■ステップ2 ⇒”重要性”を認識させる
まずステップ1では、シンプルに本人に問題意識を持たせます。
「○○について、どう思う?」
「あなたの意見を教えてくれない?」
「どうすれば解決するかな?」
などと問いかけることで、
本人へ問題について考えるきっかけを与えます。
今までまったく意識していなかった
(もしくは当事者意識がなかった)ことでも、
自分の考えを問いかけられることで、
自らのこととして捉えることになります。
そして次に、
その問題の重要性を
本人に理解してもらうのです。
問題の存在に気付けても、
その重要性を理解できなければ道半ばです。
もし、この問題を放置したらどれほどのデメリットがあるか?
仮に今すぐには特に影響がなくても、
数年先には大きなデメリットを被ることになるかもしれない。
この重要性を具体的に説明することが大切です。
【原因2:責任を取りたくない】
何か新しいことをやる場合、
社会人ですから当然そこには責任が伴います。
仮に治療院のために
良かれと思ってやったことでも、
結果次第では自分が責任を
取らなくてはいけなくなるかもしれない。
それならば、
「動かないほうが楽…」
という思考が働いてしまうのです。
この場合は、例えば…
「チャレンジして仮に失敗しても責任は問わないよ。 責任は全部私にあるからね」
「挑戦することそのものを評価します。失敗してもペナルティはないから安心してね」
など、最初からきちんと責任の所在を明らかにすることが大事です。
もちろん必要以上に無責任に
なってもらっては困りますが、許される範囲の中で
「変化しよう挑戦しようとする姿勢を評価する」
というスタンスを明らかにすることが大切になります。
【原因3:面倒くさい】
残念ながら、人は面倒くさがりな生き物です。
現状に多少の問題があっても、
慣れてしまえばさほどストレスも感じません。
それより現状を(仮に良い方向であったとしても)
変えるのはエネルギーの必要なこともあり、
どうしても面倒になって人は無意識に変化を避けようとします。
そして人はあまり乗り気でない時、
無意識に「出来ない理由」を探す習性があります。
本気でやろうと思えば出来ることでも、、
「忙しいから無理」
「きっと上手くいかない」
「○○があるから出来ない」
などの理由をゴタゴタと並べます。
こんな時は、ゴールのイメージをお互いで共有してみることが解決策です。
面倒くさがるスタッフは、ゴールにたどり着く前の変化の”過程”にある
「慣れない変化で苦労しているところ」
「試行錯誤・右往左往しているところ」
などネガティブな部分をイメージしているかもしれません。
こんな時は必ず、
「変化して物事がうまくいくようになり、患者さんに喜ばれている…」
といった、成功したゴールの絵を共有するように心がけてみるのです。
【原因4:ビジョンが具体的に描けない】
上司や経営者から何か言われても、
そのイメージが抽象的だったりして、
描いているビジョンがお互いに共有できていないと
スタッフはスムーズに動き出せません。
スタッフに指示をする時、こんな事を言った経験はありませんか?
「今期は積極的にいこう」
「みんなベストを尽くしてほしい」
「コスト削減を徹底するように」
どうでしょうか?
言った経験ありませんか?
普通によく使うフレーズですよね。
これらの言葉がダメな理由は、とにかく「具体的じゃないから」に尽きます。
誰が(Who)、
いつまでに(When)、
どこへ(Where)、
何を(What)、
どれぐらい(How much)、
どのように(How)
――ここを明確に伝える必要があるのです。
これらを具体的に提示しないと、聞いている人間は実際には動けません。
抽象的な説明ではダメなのです。
いかがでしたでしょうか?
ここに挙げた原因以外にも
スタッフができない理由は色々あるとは思いますが、
まずはよくあるパターンの対処法を覚えて実践してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
この記事へのコメントはありません。