【注目】田村剛志の褒める基準

名古屋の事務所からこんにちは。

 

治療院コンサルタントの田村剛志です。

 

めっきり冷え込んできましたね。

 

先日は名古屋でも初雪を観測したそうです。

 

年末の忙しい時期ではありますが、
皆様お風邪などめされませんように。

 

さて、本日は【褒める基準】についてお伝えします。

 

前回のメルマガで自信を付されるためには
褒めなければいけないという記事を書きました。

 

※先週の記事をお読みでない方はコチラよりご覧いただけます。
 ↓↓↓

しかし、むやみに褒めれば良いというものではありません。

 

時には叱ることも重要ですし、褒めるのには基準が必要です。

 

自信を付けさせようとして褒めまくっていたら、

「スタッフが天狗になってしまいました…」
 
という相談もよくいただきます。

 

そもそも、褒める目的はスタッフを成長させるためでしたよね?

 

ですので、スタッフが成長しようとした時に褒めるべきです。

 

つまり、【成功した時】褒めるのはもちろん

行動したけど【失敗した時】褒めることが肝心です。

 

意外に思われるかもしれませんが、スタッフを成長させたければ、

【失敗した時】こそ褒めてやらねばなりません。

 

いつも同じことを決められたとおりにやっていれば失敗することはそうありません。

 

【失敗した時】は【挑戦した時】こう考えてください。

 

そして、人は【挑戦なくして成長なし】なのです。

 

失敗した事は本人が一番分かっています。

 

そんな時に叱ってしまったら、どうなると思いますか?

 

多くの人は、

「せっかくイイ所を見せようと思って頑張ったのに…
 こんな事ならやらなきゃよかった!」

 

こう感じてしまいます。

 

とっても気持ちの強い人なら別ですが大概はこうなります。

 

当の本人は失敗したことを十分に分かっていて、
そこに塩を塗られるわけですから下手すると再起不能です。

 

覚えておいて頂きたいことは【スタッフの心は消耗品】だという事です。

 

スタッフの心を休ませ、労り、褒めていかなければどんどんすり減ります。

 

失敗して、ただでさえすり減っているところに
トドメを刺してしまったら、復活できなくなります。

 

自分が失敗した事に気が付けない人や、

分かっていても失敗をごまかそうとする人、人のせいにする人。

 

こういった人は自分の間違いに気付くまで、認めるまで叱らねばなりません。

 

しかし、失敗を咎めると失敗を認められない人
失敗したくないから行動しない人を作ってしまいます。

 

「田村さんのスタッフはなぜ積極的に行動するのですか?」

とよく聞かれます。

 

それは、【恥をかけ!失敗は挑戦の証】と伝えているからだと思います。

 

昔、私の経営する店舗の院長がトイレの詰まりを直そうとして、
開けてはいけない止水栓という栓を開けてしまいました。

 

読んで字の通り水を止めている栓ですから
そこを開けるとクラシアンのCMの如く水が吹き出ます。

 

院は床上数センチまで水没し、階下にあった電気屋さんの
倉庫にまで浸水…

 

当然、損害賠償をせねばならず、被害額は相当のモノでした。

 

私がその連絡を受けたのは、数十日ぶりのお休みを頂き自宅でくつろいでいた時でした。

 

あなただったら、この状況どうしますか?

 

私が20代の時なら怒鳴り散らしていたかもしれません。

 

でもそんな事をしたとしても何にもならない事を私は過去の経験から知っていました。

 

彼らが入社してきた時に【挑戦の上での失敗は咎めない】と約束をしていました。

 

私が店舗院長にかけた言葉は

「良かったね。これで床がキレイになるよ。」
 でした。

 

店舗院長には、それが気休めであることは当然わかっています。

 

続けてこう言いました。

 

「土曜日で患者さんが多い中でトイレの使えないと迷惑をかけるから、
 自分でなんとかしようとしたんだよね?」
 
 患者さんを想って行動してくれてありがとう。

 でも、今度からは業者さんに連絡しようか?(笑)」

 

それからは何かトラブルがあったら、専門の業者さんに頼むことをルールにしました。

 

彼の行動があったから出来たルールです。

 

あの時感情に任せて怒鳴り散らしていたら私はみんなとの約束を守れない人になっていたし、

店舗院長は責任をとって辞めてしまっていたかもしれません。

 

冷静に対処できた事で、彼らとの信頼関係を強固に出来たと思っていますし、

その後みんなと夜中まで溢れた水を掻き出したのもいい思い出です。

 

今でも当時のメンバーが集まるとこの話が出ます(笑)

 

実際、床もきれいになりましたしね(笑)

 

叱る目的と褒める目的そして、その基準。

 

それらを決めていただいて、そのルールを守るように心がけてみて下さい。

 

スタッフの心を消耗させずにいい信頼関係が築けますよ。

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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斉藤隆太

年商1億円を最短で達成した治療院オーナー兼コンサルタント

田村剛志

指導実績10,000人。日本屈指の治療院コンサルタント

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